いろいろと煮詰まっていた今年の9月。
壁をぶち破るため、私は思い切って、今までしたことないことをしてみることにしました。
あれこれやりましたが、今回の記事は
水行
です。
そう、滝に打たれる修業ですね。
最初は栃木県内でやろうと思ったんですが、台風続きで水量が多すぎるとのとことで、キャンセルになってしまいまして。
そうしましたら、高尾山でできるという話。
しかも、三千円とリーズナボ(栃木県内だと一万円の所が多かった)。
気になる交通費も、青春18きっぷがちょうど一回分残っていました。
問題は、空きがあるか(大人気らしい)。
直前に電話してみたら、一人ならなんとか大丈夫とのことでした。
これは…神が呼んでいるコース。
行ってきます。
蛇瀧と琵琶瀧、二か所あるのですが、アクセスのよい琵琶瀧にしました。

高尾山に行くルートの中から6号路を目指しまして

琵琶瀧を目指せば着きます(これ以降は写真不可)。
この日は、男女四十人ほどいましたでしょうか。
三千円を納め、レンタルの白い行者服に着替えまして、いろいろ行者様から説明を受けました。
9月で真夏の暑さなのですが「水の冷たさには気を付けてください」とのこと。
えっ。こんなに暑いのに。と、流れるプール感覚でいた私は、のちにそれを思い知ることになるのでございます。
琵琶瀧の御本尊は不動明王様。
最初にお堂で、般若心経などの御経をあげます。
般若心経は暗誦できるのですが、皆さんでお経をあげますと、なんといいますか合唱コンクールのような高揚感。
そのあと、琵琶瀧に行きまして、お掃除やお線香あげ。
先に男性陣が瀧に打たれ、後に女性陣となります。
私はお初なので、最後の方まで待って、皆さんの様子を観察して真似しようと思っておりました。
塩で身体を清める時とか、バケツの水で身を清める時とか、もちろん瀧に打たれる時もひたすら
「南無大聖不動明王(だむだいしょうふどうみょうおう)」
と唱えるのですが、この声量が人によりマチマチで、声を限りに叫ぶ方とか、消え入りそうな声の方とか幅がありました。
神仏は公平だとは思うのですが、私が神様だったら、気合いが入っている人を助けるだろうとの素人考えのもと、私は思いっきり声を出すことにしました。
そして私の順番。
足が裸足で水回りのお清め(掃除)していて、身体が冷えたのと、バケツの水を被って身体を清めたらさらに冷えたのと、自分の四人前から瀧(の周辺)に入って順番を待つので、さらにさらに冷えたので、私が瀧に行く頃には、ガチガチ震えておりました。
いよいよ瀧に打たれるのですが、最初に注意を受けたのは、「頭で水を受けてはいけない」ということでした。(首を痛めてしまうんだそうで)。
漫画とかドラマとか頭から受けているような気がしたけど、あれはフィクションだったのか。
岩場に座りまして、水は肩で受けるようにするのですが
冷たい、痛い、怖い。
しかし、やらねばなりませぬ。
打たれる時間はホンの数分なのですが、その間、行者様のお導きのもと
「南無大聖不動明王(だむだいしょうふどうみょうおう)」と唱えるのです。
とても発音しやすいのに、どうして間違える人が多いのでしょう。
と、順番待ちをしながら思ってました。
それが、自分も間違えました。
「なむだいみょうふどうしょうみょう」
とか、かなりめちゃくちゃになっていたと思います。
冷たくて寒くて、もう頭が真っ白で何も考えられなくなるのです。
終わった頃にはフラフラで、皆様のお手を借りながら地上に戻りました。
しかし、声を限りに叫んだことと、瀧に打たれたことにより
かつて味わったことのないサッパリ感
を、感じることができました。
この後、人生が変わったかというと、それなりにルートが変わった気がするので、「きっかけ」になった気はします。
リピーターがかなり多いのも、なんか分かる気がいたしました。
また打たれてこようかな(春以降)と思う今日この頃です。
冒頭に書いたように、他にもあちこちで色々やったのですが、それはまた後日少しずつ。
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