食べ物関係の本は、やっぱり手にとって読んでしまうのですが
幕末~明治初期、幕府の公式海外使節として海を渡り、
その船中や訪問先で初めて「洋食」に出会ったサムライたちの反応というか
適応記というか。
肉とかバターとか、初めは「こんなもん食えるか!」状態だったのが
長い航海期間を経て(航海中は塩漬け肉が多いらしい)
久々に上陸した土地で牛の生肉が出て
「まったく、生肉は最高だぜ!」状態になるのが
非常に面白ろうございました。
肉やバターと違って、オレンジジュースやバナナやアイスクリームは
最初から「いっつ、わんだほ!」と受け入れられたそうですよ。
余談ながら、私が海外に出て、最初に受けた食的カルチャーショックが
ファーストフードドリンクの「Lサイズ」のデカさでした。
「食べテツの女 」
食べテツ?電車に乗って食べに行くのが好きな鉄子のことか?
似たような趣味の人いるんだなーと思わず読みましたが
正直「負けました」。
私、宝塚は観ないもんで、その評論家の荷宮和子さんという方も存じませんでしたが
食べテツとは、(荷宮さんいわく)駅弁・駅そば・エキナカ等々鉄道関連の食べ物に
思い入れを抱く鉄道おたくのことだそうです。
私のような駅前食堂(&駅近辺食堂)LOVERは、鉄子とは言え、また違うらしい。
わたし、駅弁とか駅ソバは滅多に食べないもんなー。
なれど、
(鶏そぼろ弁当を買って)
>電車の中でこの手の駅弁を食べるとひざの上が
>「そぼろだらけの駅弁大会/ポロリもあるよ!」状態になることがある
あたりのギャグセンスと
>「食べテツは一期一会」
>「この一食は絶対無二の一食なり、されば心身をあげて一食すべし」
の、くだりは
とてもタマシイが共鳴するものを感じます。
巻末に、東海林さだお御大との対談がありますが
上野駅の宇都宮線ホームにある「生そば処」という立ち食い蕎麦屋の
「イカ天蕎麦」がイチオシとは知らなかった…
エキュートに目を奪われていて…
さて、荷宮さんも話題に出して、とっても嬉しい
大学が総武線沿線にあったので、よく新宿まで足を伸ばして、食べてました。
今でも食べます。我が青春かつ心の味。
そちらのオーナーさんの本
新宿駅最後の小さなお店ベルク
個人店が生き残るには?
井野 朋也 著
個人商店の家に生まれ育って、キャラの立った個人商店を見ると萌える私には
なおかつベルクユーザーである身には、とってもしびれる本です。
あのパンと、あのハムと、あの安くて美味しい一杯の珈琲の裏には
このオーナーさんの人生ドラマがあったのだなーと。
駅ビルオーナーから立ち退きを迫られているそうですが
どうぞ今後何十年も頑張って行ってほしいし、食べ支えたいと思っております。
さて、「シャンクス」様から
>「一個人」って雑誌の至福の朝食特集、面白いですよ!
とコメントいただきましたので、
買ってみました。
お店紹介よりも、作る方がメインですね。
こういう朝ご飯、誰か作ってくれないかなー。
自分で作れ、そうですね。
でもやっぱり、朝食の写真は見ていて幸せを呼び覚ましますねー…
…
…
ということで、次の記事から「栃木県内ソトアサ日記」が年末(まぁ今も年末だけど)
まで登場します。
「連続朝食記」は、多分コレをもって終わりだと思います(お店がもう無い)。
また、今年の新規オープン店も、年内のウチに廻っておこーと、何店が
お邪魔しましたので、「栃木県内ソトアサ日記」&「年の瀬の新店めぐり」を交互に
やっていきたいと思います(それで今年が終わるかな 終わっていいのだろうか)。
一回目は、宇都宮ソトアサ日記と年末新店めぐりの合わせ技になります。