小安峡温泉から、再び車で戻ってまいりました。
そこは
皆瀬ダム。
3年前に読んだ勝谷誠彦氏の「イケ麺!」 に、このダムのすぐ脇に
絶品の稲庭うどん屋さんが存在すると書いてあり、その日から行ってみたいと
思っておりました。
11時開店なので、ちょっと時間あるし、ダムの周囲でも散策して
腹ごなしと思ったのですが
それどころではなかった。
なもんで、温泉に浸かってきたワケなのですけども
めでたく時間になりました。
いざ、目指しますは目の前の
看板を下ること300メートル
ダムの茶屋 さんー。
ホントは、当初の予定ではこちらには行けない予定だったのです。
なぜなら、冬期休業中であった。
が、だが、しかし。
諸般モロモロの事情で私の旅行予定が大幅に繰り下がり、
再度問い合わせたら、この日、4月22日から今年の営業が始まるとのことでした。
なんという運命のめぐりあわせ。
というワケで、11時とともにお店に飛び込みました。
名実ともに、今年第一号の客だそうです。
わーい、やったね。
稲庭吉左衛門さんのうどんは、正規ルートで注文すると数年待ちだそうなのですが
その切れ端が、こちらのお店でのみいただけるのだそうです。
私はB級グルメLOVERなので切れっ端の方が嬉しいです。
いれていただいたお茶をのみのみ
ボーっ。
ああ、目の前にその吉左衛門さんの折れうどんがっ。
あんなにいっぱい入ってて1500円だって。
買って帰ろうかなと思ったけど、電車じゃどーにもこーにも無理だよなー。
家に帰る頃には、「折れ」どころか「木っ端みじんうどん」になっていそうだ。
「サービスですー。どぞー」
んまあっ。
「サービスの一品」私のとっても好きな言葉。
これは「笹巻き」だそうです。
餅米にきなこがまぶしてある~
ううう、素朴に美味しい。
こちらは山菜。
名前教えてもらいましたが、教えてもらったそばから忘れました(すんません)
左はすんごく辛かったです。(が、完食)
ところで、こちらのメニューはたった一つのみ。
「稲庭うどん(温)」(800円だったかな)
今日は寒いんで、ウェルカムなんですが。
基本的に私、うどんは「冷」しか食べないんです。
「冷」ってないんでしょうか。
「真夏の暑さ真っ盛りの頃だけあります。が、その時でも、7:3くらいで
温かい方の注文が多いですねー」
へー。
「お待たせしましたー」
?
「カタクリですー。コレが採れるようになったので、今年の営業始めました」
おおー。
しかし、コレを食べるのだろうか。
花瓶から引っこ抜きながら。
なんてワイルドな。
「あ、これは見本ですー。うどんに入ってますから」
えっ!?
キター。
先ほどの可憐なお花は…
まぁっ。これ。
まさかカタクリも、自分がうどんのトッピングになるとは思わなかったろう。
「お味どうですか」
…ほのかーな甘味と、シャキシャキした食感が美味しいです。ウマー。
「昔は、ここで採れるカタクリの粉を、うどんの打ち粉にしたそうなんですよー」
それは、うどんそのものよりも、打ち粉の方が高額なんでは。
「ええ、さすがに今は違うそうです」
で、主役のうどんをいただきます。
たぶん「絶品ですー」と事前に言われると、「う゛ーむ゛」と思ってしまい
何も知らずに食べると「絶品だ!」と思う、
そういううどんだと思います。
「艶めかしい」というより「たくましい」感を感じるうどんでした。
米二俵担げるような力こぶのある秋田美人というか。
冷やしで食べてみたいなー。
つーか自分で茹でて、好きにアレンジしてみたい。
やっぱり「折れ」買って帰ろうかなー。
ああああ、車で来ていればっ。
続く。
★★★お店情報★★★
秋田県湯沢市皆瀬川向小保内3
営業時間&定休日 上記リンクをご参照ください