徳島を電車と徒歩(時にはバス)でめぐる、「徳島お散歩旅」。
文化の森駅から800メートルだという(絶対ソレ以上あったと思う)
カサブランカさんの苺フェアも堪能しましたので
本日最終地点の夕飯の場所(まだ食べる)に行きましょう。
えーと、さっきの文化の森駅へはどーやって帰るのかな。
…
電車待つのめんどいなー。
地図を見ると…
あれ、徳島県庁まで一直線で3キロくらいなんだ。
夕飯のお店、県庁から1キロくらいの場所だったよなぁ。
大通りで一直線だし、歩道もきっちりあるし…
歩いてしまえ。
しかも、久々のシャキシャキ歩き で行こう。
れっつ・カロリー消費。
ところで、このあたりってどのあたりなんだろう。
日本地図的な意味で。
知ってる地名無いなぁ。
ああ、室戸は分かる。室戸台風の室戸だよなー。
着いたー。
徳島県庁。
ぜーぜーぜー。
やだわ。息が乱れる。身体すっかりなまってしまって。
信号赤だし、ストレッチストレッチ。
足首グリグリ。
痛い。
うわー、東京マラソン前に傷めた右足の甲 、いまだに痛いよっ。
あれからもう一月経とうというのに。
足を痛めると長引くって本当なんだなぁ。
あ、青だ。
レッツスタート。
左手に徳島城趾。
お堀に浮かぶ…
アレは何なのだろう。
謎だ。
写真を撮る観客多数でした。
写真撮ろう(←観光客)。
さて、ここから1キロくらい。
目指すお店はー。見えた。
なんか貼り紙も見える。
イヤな予感。
ココまで来て臨時休業はいやだあああ。
「夜は17時からです」
あ、良かった。まだ救いが。って一時間あるよ。
冷えてきたし、屋外で待つの辛いなぁ。
…
そういえば。
さっき、お堀の前を通る時、なんか気になるお店あったなぁ。
あのお店なんだろう。
行ってみよ。
茜庵 さんとな。
老舗の和菓子のお店でした。
が、私はなんせあんこが苦手でして、和菓子屋さんのノレンをくぐることは
一年に一度あるかないかなのでした。
ちょろっとお店の中を覗いたら、あまりアンコアンコしていないお菓子がありそうでした。
でも、持って帰れないしなぁ。なんせトラベラー。
「イートイン限定メニューもございますよ。お飲み物ついて800円です」
へー。イートインというと、お茶いただけるのかな。
寒いし、ちょっとまったりしていこうか。
お邪魔しまっす。
が、入って気づいた。
私はお茶のお作法の「お」の字も知らないのであった。
うーん、こういうとき教養の無さを恥じる。
宇都宮に戻ったら茶道教室行こうかな。
「香煎茶でございます」
まぁ。それはそれは…。
香煎茶ってなんだろう。
煎茶が香るんだから、香ばしい煎茶なのだろうか。
いただきます。
…
この味は…
どう味わっても昆布茶だ。
どうしよう、昆布茶だーと喜んでいいのだろうか。
それとはまた別の旨みなのだろうか。
と、しばし悩んでしまったのですが
その後検索したら、昆布茶でした(そこに緑茶等も入ってるんだそうで)。
まぁ、お茶室が。
大学の先輩の家(女性)宅に昔泊まりに行ったら、23区内だというのに
お家にお茶室があってぶっ飛んだことを思い出した。
「本日のお菓子でございます」
まぁ、それはそれは。
「春の衣手 でございます」
まぁ。それはそれは。
「こちらのお菓子は、 …………春の衣手 という和歌をイメージして作られております」
まぁ、それは雅やかな。
(一生懸命和歌を諳んじていたお姉さんは非常に可愛かった)
「まず二つに割って、中をご覧くださいませ」
あら、素敵。
…
で、問題はー。
さっきお姉さんが諳んじた和歌の前半部分を忘れてしまったのでした。
(ゆえに「…」になっていた)
ああ、高校時代、百人一首校内大会でクラス代表になった栄光はどこへ行ってしまったんだ。
(その後クラス対決で一回戦負け)
検索しても色々あるんだよなー。
これかな。
夕霞消えゆく雁や雲鳥のあやおりみだる春の衣手
「お抹茶でございます」
あ、良かった。
香煎茶だけかと思ってた(実は昆布茶があまり得意ではない)
お庭を観ながらわびさびー。
さっきの「春の衣手」も、とっても雅なお味でございました。
まんぞくまんぞく。
「お口直しのホット柚子ジュースでございます」
まぁ、まだお口直しがあるとは素晴らしい。
いただきまーす。
柚子って刺激が(私には)強いんで、あまり好んで飲まないんだけど
これは非常にさっぱりと美味しい。さらに、ホットなのが嬉しい。
いやー。幸せ。満足。
800円以上の価値があった気がする。
考えてみれば、さっきのカフェから歩いてこなければ
夜のお店が17時からでなければ
このお店に入ることは無かったワケだし。
一陣の春風のような、出会いでございました。
続く。
★★★★お店情報★★★
菓游 茜庵 本店
お店のブログ
徳島県徳島市徳島町3-44
営業時間&定休日 上記リンクをご参照ください