1000円グルメの旅

1000円札一枚で、日本中の美味しいもの食べてみたい。 と、47都道府県をさすらうブログです。

October 2016

9月末から弥生美術館で山岸凉子展が行われてますので、誓いましたとおり、行くことにしました。
何回行こうか考えたのですが、前期1回、中期1回にしました(前期と後期は展示物同じ)。どこでもドアがあればなー。
まずは10月に一回目に行こうっと。
つくば在住の大学時代の友人が一緒に行くことになりました。

友「弥生美術館ってどこにあるの」

根津だって。ん?根津?どこかと近い気がする。
あああっ。ひみつ堂さんから徒歩1.4キロとGoogle先生はおっしゃっているっ。

友「ひみつ堂さん、冬の部の前で長いお休みに入っていたような」

10月29日から冬の部開始。ということで、10月29日に行きましょう。再開初日だから混むかなぁ。

友「整理券先にもらって、美術館見てから、食べるという手も」

そうしよう。
しかし、すんごい久しぶり。いつ以来だ。自分のブログを見たら3年ぶりだった。
3年ぶりのひみつ堂さんは

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増えてました。二軒並びになっている。

友「私、新店舗の方まだ入ったことないのよね」

行列はできてるけど、ちょっと待てば入れそうだね。
先に食べてから行こうか。

友「らじゃー」

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看板メニューのほかに、ツイッターで限定メニューをチェック。(ぜんぶ一律900円)
あ、私ラムレーズンにしよう。お初。

友「前に食べてたよ。予約して食べたとか言ってたじゃない」

なんで私より詳しいんだ。記憶にあるような無いような。
二回同じメニューというのは、なんかもったいないなぁ。
と、悩んでましたら、私の前のグループにお店の方がメニューの説明をしてまして、

「だいたい、一巡目で無くなってしまうメニューが、まだ残ってます!」

と、熱く語っておられました。
私はつられました。それにします。「ひみつくり」

友「私は、いつの日か、ヨーグルトだけがかかった氷を食べるのが夢なのです」

前々から言ってたね。

気になるお店は、新店舗の方に案内されました。カウンターオンリーかしら。削り手さんが二人だから、回転早いですね。

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友「私は、旬生みかんヨーグルト」

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一口もらいましたが、「フレッシュみかん!」という感じでした。
冬が始まった感があるね。

でもって、私の

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「ひみつくり」登場。


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ミルクがかかった氷に、栗ペースト、そして

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ほうじ茶蜜。

何度も失敗して泣きをみたので、蜜の方はスプーンで少しずつかけていくことにしました。

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隣のお姉さんグループが同じメニューで、「美味しい!」と絶叫しつつ食べてました。
盛り上がる期待。

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いただきまーす。

美味しいっ(絶叫)。

栗のつぶつぶ感がある栗ペーストが、ふあふあミルク氷をまとって、口の中がモンブラン。

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そこにほうじ茶蜜をかけると、渋い大人の魅力が加わる感じです。

満足~。
と、お腹をかかえて歩くこと20分ほど。

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弥生美術館に到着しました。大正ロマンな美術館でして、この時代大好き人間の私としましては、いつか来たかった美術館でもあります。

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そこで我が教組・山岸凉子御大の原画を見られるとは、なんたる幸せ。

友「うわー、点描手書きだよ。うはー、線細い」

アラベスクや日出処の天子、あんなこんななシーンの原画が見られるなんて、私には夢のようです。
どあーっ。「天人唐草」の最終ページの生原稿が。

友「天人唐草?」

トラウマ漫画のアンケートをとると、必ず名前が入る作品です。『きえーっ』が代名詞です。

友「??? 実は私、山岸さんの作品って読んだことないのよね。読んでみるかな」

ご用命ください。私の本棚からセレクトして、つくばまでお届けいたします。


★★★お店情報★★★

ひみつ堂

お店のブログ

東京都台東区谷中3-11-18
営業時間&定休日 上記リンクをご参照ください


★★★訪問記録★★★
一回目
二回目
三回目
四~五回目
六回目
七回目(この記事)



いろいろと煮詰まっていた今年の9月。
壁をぶち破るため、私は思い切って、今までしたことないことをしてみることにしました。
あれこれやりましたが、今回の記事は

水行

です。
そう、滝に打たれる修業ですね。
最初は栃木県内でやろうと思ったんですが、台風続きで水量が多すぎるとのとことで、キャンセルになってしまいまして。
そうしましたら、高尾山でできるという話
しかも、三千円とリーズナボ(栃木県内だと一万円の所が多かった)。
気になる交通費も、青春18きっぷがちょうど一回分残っていました。

問題は、空きがあるか(大人気らしい)。
直前に電話してみたら、一人ならなんとか大丈夫とのことでした。

これは…神が呼んでいるコース。

行ってきます。

蛇瀧と琵琶瀧、二か所あるのですが、アクセスのよい琵琶瀧にしました。

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高尾山に行くルートの中から6号路を目指しまして

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琵琶瀧を目指せば着きます(これ以降は写真不可)。
この日は、男女四十人ほどいましたでしょうか。

三千円を納め、レンタルの白い行者服に着替えまして、いろいろ行者様から説明を受けました。
9月で真夏の暑さなのですが「水の冷たさには気を付けてください」とのこと。
えっ。こんなに暑いのに。と、流れるプール感覚でいた私は、のちにそれを思い知ることになるのでございます。

琵琶瀧の御本尊は不動明王様。
最初にお堂で、般若心経などの御経をあげます。
般若心経は暗誦できるのですが、皆さんでお経をあげますと、なんといいますか合唱コンクールのような高揚感。

そのあと、琵琶瀧に行きまして、お掃除やお線香あげ。
先に男性陣が瀧に打たれ、後に女性陣となります。
私はお初なので、最後の方まで待って、皆さんの様子を観察して真似しようと思っておりました。

塩で身体を清める時とか、バケツの水で身を清める時とか、もちろん瀧に打たれる時もひたすら

「南無大聖不動明王(だむだいしょうふどうみょうおう)」

と唱えるのですが、この声量が人によりマチマチで、声を限りに叫ぶ方とか、消え入りそうな声の方とか幅がありました。
神仏は公平だとは思うのですが、私が神様だったら、気合いが入っている人を助けるだろうとの素人考えのもと、私は思いっきり声を出すことにしました。

そして私の順番。
足が裸足で水回りのお清め(掃除)していて、身体が冷えたのと、バケツの水を被って身体を清めたらさらに冷えたのと、自分の四人前から瀧(の周辺)に入って順番を待つので、さらにさらに冷えたので、私が瀧に行く頃には、ガチガチ震えておりました。

いよいよ瀧に打たれるのですが、最初に注意を受けたのは、「頭で水を受けてはいけない」ということでした。(首を痛めてしまうんだそうで)。
漫画とかドラマとか頭から受けているような気がしたけど、あれはフィクションだったのか。
岩場に座りまして、水は肩で受けるようにするのですが

冷たい、痛い、怖い。

しかし、やらねばなりませぬ。
打たれる時間はホンの数分なのですが、その間、行者様のお導きのもと

「南無大聖不動明王(だむだいしょうふどうみょうおう)」と唱えるのです。

とても発音しやすいのに、どうして間違える人が多いのでしょう。
と、順番待ちをしながら思ってました。

それが、自分も間違えました。

「なむだいみょうふどうしょうみょう」

とか、かなりめちゃくちゃになっていたと思います。

冷たくて寒くて、もう頭が真っ白で何も考えられなくなるのです。
終わった頃にはフラフラで、皆様のお手を借りながら地上に戻りました。

しかし、声を限りに叫んだことと、瀧に打たれたことにより

かつて味わったことのないサッパリ感

を、感じることができました。

この後、人生が変わったかというと、それなりにルートが変わった気がするので、「きっかけ」になった気はします。

リピーターがかなり多いのも、なんか分かる気がいたしました。
また打たれてこようかな(春以降)と思う今日この頃です。

冒頭に書いたように、他にもあちこちで色々やったのですが、それはまた後日少しずつ。


すべては私が悪いのです。

天ぷらをのんびり食べ、道を間違え、かき氷にまったりしすぎ…。


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最後は、高尾山頂に登れば、縦走路のピーク全制覇なのですが。

友「時間がヤバいわねぇ。高尾山薬王院、17時で閉まっちゃう」

すると、どうなるの。

友「迂回して山道を降りることになる」

すると、どうなるの。

友「ケーブルカーやエコーリフトの最終に間に合わないかも」

うえっ。

友「自力で降りるならいいけど」

アップダウンが少なかったとはいえ、行く先々で食べたとはいえ、さすがに20キロの山道を歩いてきたのは、足に来ておりました。
無理無理。高尾山は、十日前に登ったからいい。

友「エコーリフトの最終が16時半。頑張ってそれを目指そう」

最終に滑り込みセーフ。
いやー、素晴らしいね、文明の利器。

友「だから、陣馬山から帰ってくるコースで正解だったでしょ」

おみそれしました。あ、着いた。良かったー。家に着くまでが遠足とはいえ、やはり下山するとホッとする。帰りに事故るのってこういうタイプだよね。

友「ホッとしたらお腹すいた」

私のセリフを取るなんて。

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もはや店名を覚える気力も控えておく体力も無かったのですが、高尾山口駅前商店街の蕎麦屋さんでした。

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もう目の焦点が合わない。
食べていても味がわからない。

友「早く帰んなさいよ」

高尾山から宇都宮はとっても遠いのです。
新宿まで戻った地点で気力体力尽きました。
どうしよう、中央線で東京駅までいって新幹線で帰ろうか。いや、ゼイタクすぎる。
でもこの時間では、きっと電車満員。宇都宮まで立っている体力がない。

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湘南新宿ラインのグリーン車という「次善のゼイタク」を選択しました。
さっきの蕎麦では足りなかったので(スマホの歩数計をみたら、ビル60階分登ったことになっていた)

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高尾山駅前で投げ売り状態になっていたお弁当を買ったのを車内で食べました。
おにぎりと鳥唐は正義!

次の日は想定通り、一日寝てました。

これで最終回なのですが、次回は「高尾山で○○を」。番外編です。