1000円グルメの旅

1000円札一枚で、日本中の美味しいもの食べてみたい。 と、47都道府県をさすらうブログです。

September 2018



食べ物の好みも街の風景も人間ドックの数値も移りゆくものですが、とりあえず「1000円グルメが好き」は今のところ不変です。

桜通り十文字のあたりも風景が変わりましたが、

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あら、お店入れ替わったんだ。

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ランチは千円ジャスト。
いいねいいね。
食べていこ。
カウンターがあって、ひとりでも気楽だ。

ひとり&「1000円グルメが好き」は不変であっても

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1000円ランチに求めるものは変わりました。
それは、デザートの存在。
以前は「マストアイテムー!」だったんですが、最近は「無きゃ無いでいいや」になりました。

300円でオプションだから…。
とりあえず、メインを食べ終わった時のお腹の調子で考えよう。
とすると、ヘルシーそうな「ツナとほうれん草のトマトソースパスタ」で決め。

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自家製パンとスープ。

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カボチャかと思ったんですが、ニンジンの冷製スープだそうです。
一口飲んだ瞬間

にんじん

と、ジュール・ルナールの小説のタイトルが脳裏をよぎってくような、にんじん風味に溢れていました。

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自家製パンは、チーズパンと、フォカッチャ(かな)。
もっちもちー。

そして、今のところ「永遠に不滅です」の私の好みは

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前菜ちょこちょこ盛りー!

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イタリアンオムレツ、さつまいものトマト煮、カレーのペンネ

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お肉のテリーヌと鶏ハム。
サラダもかなりの量なので、パンもあってかなりお腹がいっぱいに。
デザート、危うし。

いや、でもパスタの量が少なければ、いけるかも…。

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男子盛りだった。

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うん、デザートは諦めよう。

その分、パスタに全力投球だ。
にんにくが効いていて、スタミナチャージ。

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これも不変の、アイスコーヒーで

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ボー。

この瞬間のために、今日も私は生きている。
そうだ、前を向いて生きていくんだ。

と誓いつつも

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チラチラと視線が背後のデザートに行ってしまう。

チーズケーキ頼もうかなぁ…。

★★★★お店情報★★★★
バルDE日光里
宇都宮市桜5-1-19
営業時間&定休日 上記リンクをご参照ください


暑さのあまり、公開曜日がメダパニ状態になっていましたが、基本的に毎週日曜日が「かき氷遍路」の記事です。
いちおー、今月いっぱいの予定です(ちょっと延びるかも)。

鹿沼街道沿いのクイーン洋菓子店 本店さんの前を通りかかったら、赤文字に青の背景の標示が。
あれはもしや

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かき氷では!

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二階の Queen Cafeさんの方なのか。
空間が女王的な。

すると、お値段も…

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女王級。
ひと夏の経験ということで、味わってみましょうか。立秋過ぎたけど。

「お味は、どちらにしますか」

洋菓子屋さんですが、いちごの方で。

背後のお客さんたちから、「おおっ」というどよめきの声が上がったので、振り返ったら

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私のかき氷でした。

クイーンサイズ


今シーズン最大クラスだったデニーズの桃氷以上。

比較対象ないかな。

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私のiPhoneしかないわ。

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標高もある。

私の脳裏を

ギアナ高地
ゴンドワナ大陸
母なる大地マザーアース

等々の言葉が流れていきました。

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もはや、ルートファインディングではなく、着陸地点探索。

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しかし、苺の量もスゴイ。

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とちおとめ1パック分くらいあるんではなかろうか。

なんか忘れてる。

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あ、練乳ヨーグルトか。
台地に雪が降りました。

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いただきます。
氷がかなり柔らかいので、ふわふわ系統。
氷の粒が大きいので、春の雪的な。

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いちご風味に溢れておりました。

ただ、溶ける速度がすごく早かったので(大きさに食べる速度が追いつかないというのもありますが)、そのへんがクリアされると、さらにいいなーと思います。

★★★お店情報★★★

クイーン洋菓子店 本店

 Queen Cafe

宇都宮市鶴田2-22-18

営業時間&定休日 上記リンクをご参照ください

★★★★訪問記録★★★★
一回目
二回目  この記事






国立国会図書館デジタルコレクションは、膨大(数百万)な蔵書を自宅のPCから読めるので、非常に重宝しています。
私の最高の暇つぶし。

で、その蔵書の中で最古の「アイスコーヒー」の文献はなんだろうと気になって調べてみました。
「アイスコーヒー」で検索しても最近の本しかないし
「冷やし珈琲」で検索してもゼロ。
「冷し珈琲」ならどうかなと思ったら一冊ヒット。

明治40年 「弦斎夫人の料理談」 著者 村井多嘉子

弦斎って「食道楽」書いた明治~大正のジャーナリストの、村井弦斎かな。すると、その奥さま。
体裁的には、雑誌記者さんが村井多嘉子さん宅に伺って、教えてもらったレシピを記者さんが会話調にまとめたもののようでした。
読んでみたら「冷し珈琲は如何にして造るか」という項目がありました。
それによると、酷暑の日(炎熱 燃ゆるが如く)、記者さんが夫人の家に行ったら
席に着くやいなや、女中さんが「冷し珈琲」を出してくれたんだそうな。
で、一口飲むと

涼気 肌に生じて 佳味芳香 口を離れず

興奮した記者さんが夫人に

「このコーヒーは味がよくって何とも申されませんが、これはどういう風におあつらえになりますか」

と質問した回答レシピがありました。
その内容が、現代に住む私には

そんなの有りなんですかー!

と思うレシピだったんで、作ってみることにしました。

まず、材料。

珈琲(当然ながら)。

記者の質問「(これを作るのは)珈琲はなんというのが、ようございますか」

夫人「モカというのが、ようございます」

モカ…実は私は酸味が苦手なんだなー。
でも夫人のオススメだし。
されど、実験的な内容だし。

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ご近所スーパーでいちばん安かった「モカブレンド」にしました。

夫人「まず、鍋の中へ一人前につき、茶さじなら三杯、大さじなら一杯のコーヒー粉を入れます」

いきなり鍋ですか(記者になる私)。

夫人「そこへ、卵の白身を入れます。他の事に使った卵の殻を、白身が少し残るようにしておいて、その殻を一人前につき、三つ使います」

卵ですか!?

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卵の殻を三個分…。
とりあえず先にオムレツ作るか…。

夫人「殻は珈琲の中に入れてよくつぶし、そこへ大さじ二杯の冷水を加え、珈琲と殻をよく混ぜます。それを火にかけて、二~三分グツグツ煮立てます」

先生!
この量の珈琲を、大さじ二杯程度の冷水で数分煮立てたら、鍋に焦げ付いてしまうのではないでしょうか。
明治時代と現代って火力が違うんかな。

先生が信じきれない私は

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200㏄くらいの水で煮立てました。

夫人「煮立っている熱湯を一合ほどさして、すぐにホンの少し冷水を入れますと、珈琲がよく澄みます」

先生、ホンの少しってどれくらいでしょう。
テキトーでいいや…。
あ、かなり入ってしまった。

夫人「これを丁寧にフランネルで濾します」

先生、ありません。
珈琲フィルターでいいか。文明の利器だし。

夫人「そこに牛乳と砂糖を入れて冷やします。このレシピは、牛乳が多すぎると味が悪くなります」

先生、でしたら具体的な量を教えてください。

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250㏄くらいでいいかなー。
砂糖は無しでいいような気もするけど(私は甘い珈琲が苦手)、気持ち程度入れておくか。

夫人「氷箱で冷やしましょう」

冷蔵庫で一晩おいておきます。

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翌朝~。

そして、これで仕上がりではないんですよ。
なんと先生いわく

「飲む時には、瓶に注いでレモン油をホンの一、二滴落として、チョイと混ぜて出しますと、いっそう味がようございます」

コーヒーにレモンー!
私的にはそれは無い。
しかも、レモン油なんて、そのへんに売って無い。

でも、なにごともチャレンジ精神が必要。

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愛用のレモン果汁を一滴垂らしてみました。
ちょっとキワモノ的ドリンクになってしまった感が。

いただきます。

おいしー!

例えるなら、暑い夏、高原で立っていたら涼しい風が吹きぬけて行った、そんな快感と申しましょうか。
ためしに、レモン無しのも飲んでみたのですが、これは絶対レモン有りの方が美味しい(「涼しい風が吹き抜けて行った」のはきっとレモンだと思う)。
そして、甘めの方がさらに美味しいです。

比較のため、同じコーヒー粉で普通に淹れて飲んでみましたが、味が全然違う。
卵の殻が、モカのとんがった酸味を抜いたような感じです。

実は今年の夏はコレにはまり、一生懸命玉子焼き作りました(殻目当て)。

来年は、レモン油を買って本式に作ってみたいと思っております。
でも売ってないんだなー。


この本、こんな感じになかなかスゴイレシピがいろいろ載ってまして、全部作ってみたい欲求にかられる魔力があります。

桃のフライとか…。