こういう理由 で、12月は今年一年間の山×食の記録です。

ついに、名実共に栃木県最高峰の日光白根山に挑む瞬間がまいりました。


時間はかかったけど、急登はもう過ぎたし、あとはもう目の前の白根山頂に行くだけ。


男体山も登れたし、これなら、富士山にも登れる。はず。

富士山は、登山路自体はそれほど難しくなく初心者向けにカテゴライズされてるし。


実際のところ、富士山登山の成否を分けるのは高山病になるかならないか、らしい。


男体山も無事だったし、今も何もないし、これなら…これなら、富士山頂も行けるっ。


テンションマックスで進むわたくし。








分岐を間違わないように確認。



わー。

吹き抜ける風がなんか違う。

これが高山の風か。




避難小屋に到着。


万が一の時にはお世話になるんだなぁ。

…と、後にして一時間後。

とうとう…



着きました。



白根神社。

そして



日光白根山2578m!

やりましたー。

栃木県の最高峰でもあり、関東地方の最高峰であり、日本ではこれより北や東に高い山はない

その日光白根山のてっぺんに自分の足だけで登りました。


…と感涙にむせびながら時計をみて


「うげっ」


登山開始から6時間。

ちょっと遅すぎる。


考えてみれば、前白根山を出発したあたりからなんか、一歩一歩の歩みが遅くなった気がする。


でも、下山は登山時よりも短いし、もしも陽が落ちてもヘッドランプ持ってきてるし。

でも、早めに降り始めよう。

あんまり時間が無いけど、オヤツタイム。


前回に引き続き、残念ながら閉店されましたがチェリーボブさんの



ふわとろレアチーズケーキ。

栃木県最高峰で食べたかったのは、やっぱりチーズケーキだったのでした。


レモンの酸味が非常に心地よい(ということは、疲れていたのです)




それでは、栃木県最高峰で


コーヒーでボー…


…と、できない


実は、この直前から、正確に言うと、一歩の歩みが遅くなったあたり…前白根山を出たあたりから、

持病の偏頭痛に似た症状(生あくび、目がチカチカする)を感じておりました。

考えたくないけど、これは…


高山病


やばい、すぐに高度下げないと。下山だ。


よく、ロールプレイングゲームで「石化」ってありますが

まさにあれでした。

身体が徐々に重くなっていって、まるで石みたい。


来た道を戻る形で降りはじめたのですが

行きは天国に感じた前白根山を超えていくのが、これが身体には地獄。


笹の生い茂る急登を降りていきながら物理的に足が動かなくなるというのを、初めて体験しました。

(東京マラソンですら足は動いたのに)1歩降りては転び、1歩降りては転び。

たぶん、今までの人生で転んだ回数よりも

下山時に転んだ回数の方が多かったのではないでしょうか。


這いずるようにスキー場に抜けた時は、涙がちょちょぎれました。

が、ここからが駐車場まで長い。

頑張れ、登山ポスト、登山ポストが見えれば、もう出口だ。

見えてきた、登山ポスト…

やった、ゴール…


ん?


なんで登山ポストが動くんだ。


わー、あれ鹿だ。

てことは、まだ登山ポストは先。

脱力感で座り込み

気力を取り戻して駐車場に帰りついた時は17時。

登山開始から、実に11時間が経過しておりました。

ちなみに標準コースタイムは7時間50分です。


とても温泉入って帰る気力もなく、家に帰りついてお風呂で脱力しながら、


ああ、私は富士山は無理だ…


と、涙したのでした。

なぜなら、富士山は3,776m。日光白根山より1,200mも高い。

これで、高山病を発症しないワケがないのでした。


ちょうど、ハマっていた「ヤマノススメ 」で主人公が

夢の富士山登頂を高山病で断念した時期とシンクロしていたので涙の断念をしました。


今回の疲労度は東京マラソン以上。

筋肉痛が治まるのに、4日かかりました(東京マラソンは3日)。


今でも、白根山の画像を見ると息苦しくなります。


唯一良かったことは、これ以後、登山で筋肉痛になることが無くなったことです。



明日からは県外編となります。


★★★山情報★★★

日光白根山

栃木県日光市

★★★お店情報★★★

チェリーボブ

栃木県日光市

※閉店されたそうです。