青森・「果て」を目指す旅。

「果て」を追求する私は、ついに


1000円グルメの旅 from 宇都宮 to 47都道府県


現世の果てまでまいりました。

目の前は三途の川。

今まで好き放題生きてきましたが、とうとう、この橋を渡る時がまいりました。


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さよなら、現世…

しかし、この橋(太鼓橋と言うそうな)、すんごい急な角度。

あら、足が滑る。

…と、現世的な思考になった瞬間にスッ転びました。


痛い。


ということは、私はまだ現世にいるのだ。
そう、橋を渡った先は、現世にいながらにして、かの世界を体験できるような世界…



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恐山


なんで来たかと言いますと、


ガイドブックを読んだら恐山が青森だと知った。

→恐山は比叡山、高野山と並ぶ日本三大霊場の一つ。

→比叡山も高野山も行ったことある

→行けば、めでたく三大霊場踏破

→しかも、冬期閉鎖があるので、中に入れるのは10月末までだそうな。


…というワケです。


比叡山も高野山も、大規模観光地な感じだったけれど、

こちらは…

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わたし的感覚では、ほとんど観光ナイズされていない。

完全に別天地。

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というか、かの世界に行ってしまったかのような。


実際のところ、イタコさんを見てみたいなという下心があったのですが
私、イタコさんって365日こちらにおいであそばすのかと思いましたら

年に数日、恐山の大祭の時だけなんですって。


しかし…


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ここは…私のような…


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おちゃらけミーハーが来るところではない。

親しい人を亡くした方が、かの国に旅立った人の姿を求め

哀しみを癒すために来る場所だ。



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すみません、反省…。


…と広大な敷地をテクテク歩いていると…

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小学校五年生の時に家に迷い込んできて、

それから17年共に過ごし、最期を腕の中で看取った愛猫が、そのへんから

「にゃー」と鳴きながら現れるような気がしてきて…


うう、涙出てきた。



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ああ、もう紅葉始まってるなぁ。

そうだ、ここは現世だもんなぁ。

あれが宇曽利湖か。


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ああ、この世のものとは思えぬ風景…

かの世界は、このようになっているのだろうか…


ちょっと俗世に戻ろう。


と、正門を出ますと、門の前に


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アイス屋さんがあるのでした。

その名も合掌霊場アイス。


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バナナ味、ヨモギ味、ブルーベリー味、と不思議なラインナップなのですが

300円で

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ブルーベリーとヨモギのミックスにしました。

恐山盛り。


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まずはヨモギアイスから。

なんというストレートな味…

例えるなら、砂糖水にヨモギを入れてミキサーにかけ

それを凍らせたような味…


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こちらはブルーベリー…

なんというストレートな味…

例えるなら以下同文。


乳製品というより氷菓ですね。


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いろんな意味で、現世離れしたひとときでした。

さて、また門の中に戻ります。

なぜなら今日はここに泊まるから。


続く。


★★★お店情報★★★

合掌霊場アイス
青森県むつ市田名部字宇曽利山3-2(恐山正門前)