トラウマになった映画、というと必ず話題に出るのが
「八墓村」(但し1977年版)と並んで「震える舌 」。
破傷風になった女の子のお話なのですが、
私、テレビ放映の時に観てしまったのです。
で、その後、読売新聞の放送塔(テレビの感想投稿コーナー)に
「あんな怖い映画ゴールデンタイムに放送するなっ」と苦情が殺到してた記憶があります。
それに混じって、「ホラー映画だと思って観たのに、献身的に看病する両親の話で
拍子抜けだったけど良い映画だった」て感想も一通あったような。
多分、映画では破傷風に感染した原因は「砂場」だったと思います。
私、映画観て以来、一切砂場に近づいてません。
それほどに恐ろしい映画だった。(女の子の演技がそりゃーまた凄く)。
で、その映画に原作があったと知ったのがつい最近で、さらにその原作とは
娘さんが破傷風に感染した詩人・三木卓さんの実話だと知って、
さらに驚いたんでした。
そんな、献身的看護の話を、ホラー映画レベルの映画にしちゃうなんて
ひどいんじゃあるまいか。
と思って
原作読んでみたんですよ。
で、これが
うわーん、映画以上に怖いよー。
詩人ゆえなのか、陰鬱な表現で描いていく、精神的に追い詰められていく両親と
毒素に蝕まれていく娘の姿が、非常に怖い。
多分、観た人にだけ分かる、あのトラウマの場面。
その1 「この子乳歯?なら(抜いちゃって)いいよね」
その2 「あたし…伝染っちゃったみたい」
が、実話だと知ってさらに恐ろしくなってしまった。
で、トラウマになった映画が「震える舌」ならば、トラウマになったドラマが
1915年の三毛別羆(ヒグマ)事件(恐ろしくてリンクすら貼れない)を元にした、
1980年のドラマ。(悲惨な事件なので、検索するのは耐えられる自信がある方のみオススメ)
あまりにもえげつないタイトルのドラマになってたので、ドラマのタイトルは書きませんけーど。
北海道で実際に起きた、史上最悪と言われる獣害事件の話です。
ラストは、日露戦争帰りの孤独なマタギがヒグマを仕留めるのでーすーが。
もー恐ろしくて恐ろしくて、私、山登り絶対しないのは、幼少のみぎりにこのドラマを
観てしまったからではないのかと思うのです。
で、それもフィクションだと思ってたら実話だと知り、
同じ事件を扱った吉村明の小説、羆嵐(くまあらし)ならば
そんな怖くないかなーと思って読んだら
うわーん、ドラマ以上に怖いよー。
淡々とした描写が逆に怖い。
でも、漢なマタギはかっこいい。
この事件の跡地は観光スポット(?)になっているそうですが、恐ろしくて行けない。
ところで、「八墓村」は観たこと無いんです。
観た、街中勤務の友人曰く。
「こわいよー、だって、小川真由美が出てる上に、
山崎努が日本刀持って追いかけてくるんだよ!?」
そりゃーこわいわ。
コメント
コメント一覧 (16)
小説が先ってスゴイですね!
映像を見て、どういう感想を持ったのが
もちょっと詳しく伺いたい(笑)
ヒグマ事件は、小説よりも正直、wikiの方が怖い。
「震える舌」は、映像より小説のほうが先でした。
なので、映像みて「うーーーん」と唸ってしましました。
吉村昭は、これは読んでいないですが、ほかの小説で考えてしまったことがあります…。
このヒグマ事件は、調べてみたら聞きかじったことがありました。ちゃんと時系列で読むと怖さ倍増ですね。
裸足のゲンって原作ですか?
私も図書館で読んで…うううう。
トラウマとは、ある意味「学習」でもありますね。
悲劇は繰り返してはならないという。
こんばんはでございます。
これね、「史実に忠実」にドラマ化されたんですよ。
「忠実」に。(それを観てしまった)
これを映像化してはいけないですよ!
私も山には絶対に行きません(>_<)
お久しぶりでございます~
悪霊島は、なんかポスターがすさまじかった記憶が…
破傷風、釘がトラウマならば、観たことあるのでしょう…
怖いでしょー。
私、熊グッズ一切持ってません。
(プーさんもダメ)
宇都宮市立図書館にはあるみたいですね。
こんばんはでございます。
ラストは「チョコパン食べたい」ですね。
原作もソレなんですよー。
実は、怖くて金田一耕助シリーズ全く観たことないんです。
停電あったの全く知りませんでした。
目の前に、あの羆を前にして
そのセリフが言えるなら、尊敬しますわ>高木美保さん
八墓村は、あのベースになった津山事件を元に
山岸凉子が漫
お久しぶりです。
「八つ墓村」のフレーズに反応してやってきました^^;
私は子供の頃見た「犬神家の一族」の映画のテレビ放送がトラウマというよりは・・・ある意味金田一にはまるきっかけです。
色々な意味で今後映像化されるのは難しいであろう「悪霊島」(原作がやっぱり一番かな)が私の中での一番の傑作。
「震える舌」・・・見た記憶ないのですが、ナゼか「破傷風」「釘」私のトラウマワードです・・・見たことあるのかも(;_;)
もはやプーさんですら恐くなりました((((;゜Д゜)))
かんパパも中学生くらいの頃にテレビで映画を見ました。
子役の迫真の演技と、当時の暗めの映像が今でも記憶に残ってます。
むらさき様同様に『砂場と破傷風は怖い』が刷り込まれました。
でも最後はほんのり明るいシーンで終わってるんですよね^^
八つ墓村、大好きです。というより、金田一耕助が大好きです。
山崎努さんの蠟燭立てた鬼の形相、後半の洞窟内のその姿、こちらも記憶にハッキリ残ってます。
かんパパ的には金田一耕助=石坂浩二さんがハマリですv
実はこの話、ウィキで読んだことがあるんですのに、思い出せなくてムズムズして、また読んでしまいました。やはり止めとけばよかったです(T▽T;)その話に比べたら八墓村はファンタジーのように優しいです。
那須にお住まいの女優・高木美保さんが熊好きで「喰われて熊のウ○コになってもいい」と恐ろしい事を言ってましたっけ・・・きっと後悔しますね。
ではお口直しに丼を見て寝ることにします(^_^;)