1000円グルメの旅

1000円札一枚で、日本中の美味しいもの食べてみたい。 と、47都道府県をさすらうブログです。

Categoryレッツ再現料理

2021年、明けましておめでとうございます。

例年であれば、宇都宮二荒山神社の大鳥居から

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神門までの石段は参拝客で埋まるのが宇都宮のお正月光景ですが、今年はどうなるのでしょう…。

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神社の大鳥居から南へ伸びる「バンバ通り」。
昔の本を読むと、ここには仲見世や映画館、劇場があって人が集まり、「北関東の浅草」とまで言われたそうです。しかし、昭和30年代に仲見世が撤去され、今はその面影もなく。
映画館も無くなってしまいましたね。ヒカリ座が頑張っているけれど。

仲見世があったころの思い出話をつづった随筆、エッセイなどを読みますと、お約束のように出てきますのが、夏の名物、子どもたちのアイドル「氷水」そして「ミルクセーキ」。

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昭和56年に出たらしい、こちらの「馬場町ものがたり」には、馬場町のいろいろなお店・デパートの店主が思い出話をつづっているんですが、やはり「ミルクセーキ」出現率高し。

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今はもう飲めない。
そもそも、喫茶店のメニューにも「ミルクセーキ」はほとんど見かけない。
仲見世の幻影を見ながら、そのころの名物のミルクセーキが飲みたい…。と思っていた私は、ふとひらめいたのです。

「自分で作ってみよう!」

でも、できるだけ当時のレシピを再現した方がいいよなー。
と、アレコレ調べ、明治44年に刊行された「実験夏期飲料製法」という本に沿ってみることにしました。
もう、タイトルからしてイッちゃってる本ですね。
序文も凄くて、

「人は生きるがために飲食するのでなく 飲食するために生きるのである」

そうですよねー。

ミルクセーキの製法は二つありまして、一つは牛乳使うレシピ。もう一つはコンデンスミルク使うレシピ。
子供向け飲料だから、コンデンスミルクの方がいいかなぁ。
材料。
・コンデンスミルク 小さじ二杯
・卵 1/2個
・水 五勺(100CCくらいですかね)
・かき氷 少々

そして…。

いちご蜜 少々

いちご!
いちご王国栃木っぽくていいじゃないか。これでやろう。
さて、卵1/2個とか、残ったらもったいないので、全部倍数にして、あとはテキトーにやります。

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最近、いろいろ実験レシピやって、コンデンスミルクはあるのでオッケー。

次にいちご蜜。
買うと高いし、作ってしまいましょう。
生いちご使うのはもったいないので、冷凍庫から

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冷凍いちごひっぱりだして、レンジでかき回しつつ数分加熱。

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ま、こんなもんかな。
本当はここに砂糖入れるんだけど、コンデンスミルクの甘味が怖いので、パス。

次。
かき氷。

その前に、ふと思った私。
当時の器はどうだったのであろー。
かき氷は、竹の皮で作った器に盛ったというエピソードを何かで読んだけど、ミルクセーキはどうなんだ。
ガラスかな。その場で飲んで返したとか。

しかし、時は現代。コンビニ興隆時代。

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100円で売っている、アイスコーヒー(用氷)で容器&かき氷を賄ってしまいます。

そしてここからが問題。

「図に示したるがごとき機械に納め、およそ五分ほど強く回転させる」


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無いです。

どこぞのジャンク館にありそうな気もするけど。
んー。
ミキサーでいいや。

コンデンスミルク、卵、苺蜜、かき氷を入れて、水は無しでいいや(苺蜜が多めなので)。
では、スイッチオン。

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出来ました。

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今は無き宇都宮名物を、現代っぽく蘇らせてみる作戦。成功かな。
お味はどうでしょう…。どきどき。
60年以上前の、宮っ子の心の味。

…。
これは…!

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いわゆるアレですね。

いちごシェイクの味。

割とよくある味。
考えてみれば、材料もそれ系か。

まぁ、故きを温ねて新しきを知ると申しますし、こんな感じで、また一年アレコレやりつつできる範囲で楽しんでいきたいと思います。


それでは今年もどうぞよろしく。


このブログで、過去いちばんアクセス数があった記事は2018年9月8日の「明治時代のレシピでアイスコーヒーを作ってみた結果」です。
参考にした文献「弦斎夫人の料理談」(明治40年)のレシピはアイスコーヒーをはじめ、どれもこれも強烈なんですが、最近(2020年5月22日)復刊されたんですってー。


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でもって、最近「タモリ倶楽部」でも(この本のレシピが)題材になったんですってー。
知らんかった。

しかし、いちばん驚いたのは、村井夫人の口述を記者がまとめるという体裁だったこの本、記者の正体は旦那様の村井弦齋氏だったんだそうで…。
てっきり若き婦人記者かと思ってた。

話は変わりまして、私は家の冷凍庫を見て悩んでおりました。
冷凍庫の主と化している「牛バラ肉ブロック」、そろそろなんとかせねばヤバいのでは。
でも、何を作ればいいのやらー。
あ。思い出した。
村井夫人が昭和5年に出したレシピ本「一年間のお惣菜」に、なんか不思議な料理が出ていて、牛バラブロック使うとあったはず。
材料も身近なものだったから、作ってみよう。
その名は

「バクレツライス」

です。
昭和5年というと90年前か。
では始めましょう。先生、よろしくお願いします。

「牛のバラ肉を、百目大切のまま深い鍋に入れ、かぶさる程のお湯にホンの少しの塩を加え、中火で30~40分煮ます。」

百目?
??????
教えて、Google先生…。

「100匁のことです」

100匁?

「375グラムです」

肉のパックには325グラムとあった。あら、結構近い数字。よかった。

お湯からゆでる? 水からゆでてはいけないのであろうか。
まぁ、どうせ食べるのは自分だけだし

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水からゆでよう。

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で、ニンジンとじゃがいもを別にゆでる、と。

「ゆであがってから切りましょう」

…。
ま、胃に入れば同じだし、いいや。先に進みます。
このあたりからレシピは忙しくなり、Google先生に訊いてるどころではなくなりました。

・別の鍋で、刻んだ玉ねぎをバターで柔らかくなるまで炒める
・柔らかくなったら、五六部の大きさ(この単位がまたわからないので適当に切った)の牛バラ肉と、ニンジン、じゃがいも、グリーンピース(缶詰)を混ぜて炒め、塩コショウ
・他のフライパンで、バター大さじ1を溶かして泡立ったらメリケン粉大さじ1を入れ、鳶色になるまで炒める

鳶色?

ダメだ、手でスマホを操作できる状態ではない。
ヘイ、siri、鳶色教えて。

「…」

しまった、去年スマホ壊して機種変更して以来、siri入れてなかった。
ヤフー師匠音声入力!


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私がこんな色になるまで炒めたら、焦がすこと確実。
早めに切り上げよう…。

・鳶色になったら、牛バラ肉のゆで汁を濾したものを二合ほど入れる
・ケチャップ大さじ三杯を入れて塩コショウ、五分くらい煮詰めて裏ごし
・お皿にご飯を盛る
・炒めておいたグループを、皿の片側に載せる
・もう一方に、さっきのソースをかける
・福神漬けか、紅ショウガを添えてどうぞ

ガリしかない…。
ま、いいか。

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完成図(レシピ上の完成図と一致しているのかは、謎。図がない本だから)。
ご飯が寂しい。
ふりかけでも振ろうか。あ、ふりかけ無いや…。

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大葉でなんとなく代用。

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材料的に、カレーライス的なものを想定して作ったけど、全然違う出来上がりだった。
味が失敗だったら、全部鍋に戻してカレーにしてしまおう。
いただきます…。
これは…。

チキンライスの、具&ライスとケチャップを別に食べたような感じ。

現代のレシピだったら、きっとどこかで「コンソメ投入」になるのではないかと思います。
「炒めグループ」は非常に優しい味で、「ソースグループ」はケチャップが前面に来るので、シンプルに楽しめる味ではなかろうかと。

確かに、福神漬けか紅ショウガがあったら、かなりアクセントになってご飯進みますね。

ご馳走様でした…。



結局、何が「バクレツ」だったんだろう…。

休校の関係で、学校給食用の牛乳乳製品が余っているとのことです。
生産者の方々を支えるため、また、ご自身やお子様の健康のため、牛乳やヨーグルトなどを食べていただけるようにご協力をお願いいたします、と農水省も言っている

いちごパフェいっぱい食べなきゃ(生クリーム、アイスクリーム等含有)…。

と決意を新たにしていたところ、ノザキのコンビーフさんの公式ツイッターがこのようなことを。




くっ…。
なんという悪魔的な破壊力。
しかし、それは国産乳製品の消費、ついては乳牛さんたちを救うことにもつながる、天使のようなアイデア。

今こそ…。


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買ったまま忘れていた、あのアイテムの出番だ。

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そう、ホットサンドメーカー。
あとは材料。
国産のカマンベールチーズじゃないと意味ないので、その辺は間違えないようにせねば。

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こんなところでしょうか。
タマネギが写ってませんが、別にあります(タマネギ農家さんからもらった)。
あとはやはり、トマト農家なのでトマトも投入。
生まれて初めてコンビーフ買ったのですが、「鍵くるくる」タイプでした。

さて、パンに材料乗っけて…。

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「ババさま、王蟲が怒ってるみたい……」

「王蟲の怒りは大地の怒りじゃ」

と、一人でぶつぶつ言っていると夫が一言。

「カマンベール、一回で一個使うの!?」

国産乳製品消費のためです。

半分にしとくか。

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こんな感じ(ちなみに私一人で食べます)。

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カットして、スタンバイOK。
ゲッツ・セット。
イッツ・ア…

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チーズびよんタイム。

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カマンベール半分でこの迫力だとすると、一個使うと、どんだけ感が。

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それでは、いただだきます。
これは…ものすごい…

デンジャラス感

ぺったりカリカリしたパン層を突き破ると、カマンベールチーズがウェルカム。
熱せられたトマトのジューシー加減と、タマネギの甘味と辛み、そしてコンビーフの塩気と肉気。

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悪魔、あなたは悪魔よ…。

と、言いつつ目が笑ってしまう、そんなホットサンドでした。




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