私は「女一代記」が好きなもんで、図書館の「生き方本コーナー」に行くことが多いんですが、そこで見かけた
「夢をかなえる自分になる」という、いかにも的な邦題の原題が「Life By the Cup」だったので、コーヒーの話かなと思って読んでみたんです。
そしたら紅茶(ハーブティー)の話で、所持金が6ドルしか無かったシングルマザーの著者が、おばあちゃんに教わったハーブティーをカリフォルニアの街かどで売り始め、その後全米で最高と言われるブランドに成長したという自叙伝でした。
右肩上がりだけの話ではなく、最高益を記録した直後にリーマンショックがおこり、最低益に落ち込んで、その時何をしたか~的な話が、血沸き肉躍る感がありました。
私はコーヒー派で、なおかつハーブティーは積極的に飲まない(どちらかというと苦手な部類)のです。
しかし、著者の「ブレンドの説明」が非常においしそう。
飲んでみたいなーと思ったら、通販でありました。
が。日本語のサイトで買えたのは、8種類セットのみで、4500円くらいでした。
私のコーヒー20日分くらいの値段だなー。
と思ったのですが、ティーパック4個入り×8種類=32個
一か月分のお茶代として考えれば、そんなもんか。
というワケで買ってみました。
2週間で着くはずだったのですが、1か月かかりました。
すっかり忘れていたころに
到着。
こんな感じで、1缶に4パック入ってます。
引っ張る糸がついていないんだわ。
お箸で引き上げなきゃ。
で、全種類を
飲んでみたんですが、画像がどれがどの種類だか分からなくなり
缶の写真だけで一言感想タイム。
「ピーチジンジャー」
私の表現ですと
「まろやかに甘い。紅茶味と桃の味が和音」とゆー表現になるのですが、
さすが著者は非常に「かきたてる」表現をしまして、その下の缶の「ラズベリー・アールグレイ」に関しましては
「地中海の日差しを運ぶシシリアのベルガモット・オレンジが見事に熟したラズベリーの甘いミドルノートと絡み合う。このブレンドはフレーバーの冒険を調和させる。そして昔のアイデア(アールグレイ)と、新しさ(ラズベリー)、そして環境持続性(オーガニックでフェアトレードの紅茶)の融合でもある」
という、一枚の絵画の解説のようなのでございます。
で、私の一言メモはどうかというと
「口の中で、ぽぽんぽぽんとベリーが跳ねまわる」
という、即物的な表現になるのでした。
三番目の缶の「ココナッツ・チャイ」
著者がコロンボの街中でひらめいたアイデアのブレンドなんだそうです。全然売れないので廃止にしようとしたら、突如の大ブレイク。これがきっかけで、知名度がいっきに広がったんだそうです。
チャイが好きだからなのか、ココナッツも好きだからなのか、私はコレがいちばん気に入り、4日連続で飲んだ結果、当然ながらいちばん先に無くなって悲しみの涙でした。
四番目の缶の「ジプシー・ローズ」
オーガニックの薔薇にこだわりたいけど、値段は人工香料の方がはるかに安い、コスパを考えろと周囲に言われた著者は、米国茶協会の教育部門の生徒さんに、両方のブレンドを目隠しテストしてもらったんですが、違いはほとんど分からなかったんだそうです。
で、人工香料にしようかと思ったところ、生徒の一人が「天然の物には“太陽の風味”があります。もしもあなたのブランドが大きくなっていくなら、その風味に気づく人も多いでしょう」と言われ、オーガニックで行くことに決めたんだそうです。
私の一言メモは「薔薇がキツくない」でした。
そう、私は実は「ローズ味」が苦手なのです(口の中が華やかになりすぎて)。
なのですが、こちらは非常に優しい薔薇味でした。
後編に続く。
★★★★お店情報★★★★
Zhena's Gypsy Tea
アメリカのロサンゼルスだそうな